渾身の力を込めた「青筋ヴォーカル」とガシガシと刻むベースのNacky。
タイトな音色で強力なグルーヴを生むVegaは、終止笑顔でのプレイ。
トリオ編成で縦横無尽なプレイを聴かせるTaka4は、Vegaとともにコーラスでも活躍。
ネックの上のポジションマークが影になり見えない…「心で弾け!」
Zenkoさんの超テク演奏。 |
|
さすが、東洋エンジニアリング(以下TEC)は、部活イベントでさえ気合いの入れようが違う!12月20日(土)、社内の軽音楽部の有志による社内ライブパーティが開催され、Blue
Color Unionがベイ中代表という栄えある参加を果たした。とはいっても、普段からお付き合いのある地元バンドと、飲んで食べて聴いて弾いて、1日を楽しく過ごそうという魂胆である。500円で飲み放題・食べ放題ってのも嬉しい。某バンマスは、そりゃもう飲むわ食うわで、聴きに来たのか食べに来たのか、果たしてどっちだったのか。(注→)
手作り感の漂うアットホームなイベントであるが、お招き頂いたTECのZenkoさんも野口さんもスゴ腕のプレイヤーであり、「中年の星」ともいえるコンテスト常連
の大御所Chisato CCBと、強者揃い。そうなるとアウェーであるBCUも、ベイ中代表の名を汚すワケにはいかない。とはいえ、年末の繁忙期で予想通りの練習不足…。
TEC軽音部の出演者はかなり前から練習を積んでいたらしく、どのバンドも素晴らしい。また若手の女性プレイヤーが多く、普段はオッサン連中を中心に活動しているベイ中にとっては羨ましい限り。爽やかなビートルズのメドレー(これが独自解釈でイイ)や、大編成のブラスロックバンドによるスタンダードナンバー、歌唱力抜群の椎名林檎嬢のカバーバンド、ジャジィでグルーヴィなbirdのカバーバンドと、どれも素晴らしいのである。ビートルズをカバーしていたオール女性バンドのギタリストが使っていた、CASIO製のギターも思わずツボ。昔、雑誌で広告を見たことはあるが、実際に使ってる(しかもライブで!)人って初めて見た!TECのギタリストはなぜかテレキャス使用率が約7割と高く、テレキャス好きの自分に言わせると「さすが、分かってらっしゃる!」
満を持して、ベイ中メンバーでもあるZenko氏が参加するCotton Shelterが登場。ベイ中Blue Color Unionと同様に、オリジナル曲を演奏するバンドだ。ヴォーカル氏のハイトーンボイスが非常に良く、アレンジも練られた素晴らしい楽曲ばかり。Zenko氏も、時折見せるハイテクも披露しながら、ガッチリした太いベースでバンドの屋台骨を支える。使い込んだ真っ赤なChandlerの無骨なPJベースもカッコいい。
外もとっぷりと夕闇に包まれた頃、メインゲストであるBlue Color Unionが登場。ヴォーカル/ベースにNacky(廣沢夏輝)、ギター/コーラスにTaka4(椙山敬)、ドラム/コーラスにVega(嘉部等規)のパワートリオ編成。今回のテーマは「ドライヴ感とグルーヴ」。イキナリ2曲立て続けにハードファンクが炸裂し、会場を興奮のるつぼに…と思ったら、お客さんは確実にチョイ引きモード(苦笑)。ちょっと激しかったかーと思いつつ、緩急をつけたレゲエやR&Bのオリジナルを数曲と、エンディングにはThe
Policeのカバーをプレイ。コンポーザーとして表現者として、オリジナル曲でお客さんの心の中に何かを残すことができたかどうかは計り知れないが、最後には大きな喝采と拍手を頂いたことは、本当に嬉しかったのである。
ところで、照明の角度の問題であろうか、歌っている間中は正面からスポットライトを浴びているので、ネック上が完全に影になってしまいポジションマークが全く見えず、フレットレスベースのピッチをとることに難儀してしまった。音響的にも確かに条件は良いとはいえなかったが、全員参加での手作りイベントの中で「モニターが聞こえなければ心で聞け!」と部長さんから言われたように、心で聞いて、心で歌い、そして心で弾く(つまり全て勘で適当にプレイ・笑)。そんな心のこもったイベントに参加でき、素晴らしい1日をクリスマスプレゼントとして頂いたのであった。
TECの皆さん、本当に有り難う! --------------------------------
2008年12月21日 Nacky
|