ベイタウン中年バンドの秘密 2008

ベイタウン中年バンド



オャジカル・ミステリー・ツアー in 九十九里
2008年5月24日 九十九里・蓮沼のライブレストラン
「シーブリーズ」への遠征ライブツアーが開催!
文&写真 Nacky


「いやぁ〜楽しかった!」と誰もが笑顔の遠征ライブだった。九十九里は蓮沼海浜公園。ちょっと遠いけど、海辺に建つログハウスという絶好のロケーションにある“Sea Breeze”というライブレストラン。ふとしたキッカケから企画した幕張の音楽仲間達による「オャジカルミステリーツアー」は、風薫る季節の素晴らしい思い出となった。
今回ベイ中から参加したのは、Tackey を中心とし、バックにスゴ腕ギタリストのボサオとKAZ が支える臨時ユニット“Tackey & Friends”と、轟音でお馴染みの“Blue Color Union”、そしてBCU が前回のライブでナンパした(?)、FM 浦安DJ の黒木真理さんである。Tackey & Friends には、パーカッションでRyu が参加、そしてコーラス/ボーカルでRiko も参加した強力な布陣。BCU はいつものエレキと打込みによる轟音をおさえて、お店の雰囲気に合わせたアコースティックセットで臨む。しかも今回は、サニーによるサックスとの初共演である。




左:海辺に建つログハウス。シチュエーション最高!
右;地元のお客さんもぶらっと気軽に立ち寄れる雰囲気の店内。


ベイ中軍団初となるSea Breeze でのライブだが、現地に着いてみると予想を遥かに超えた素晴らしいウッディな店だった。その雰囲気に、始まる前からみんなワクワクである。トップバッターは「永野千恵子」さん。透き通るような声のシンガーソングライターだ。ストレートで優しいラブソングと、バッキングを担当する男性(我々と同じ中年)が弾く、Gibson アーチトップ・ピックギターの枯れたトーンとのコントラストが心地よい。続いて登場は、ベイ中では初見参となる黒木真理さん。まだたどたどしいながらも、自作の楽曲を自分の歌声で一生懸命に届けようとする姿勢が初々しい。練習不足な面もあったかもしれないが、声質と楽曲はとても良いので、この先もずっと歌い続けてほしい。



左:癒しボイスの永野千恵子さんとピックギター氏。お二人の関係が気になる…。
右:FM 浦安DJ の黒木真理さん。ナイーブな一生懸命さがオヤジ達の心に突き刺さる。


そして満を持して「Tackey & Friends」が登場!この日のTackey はうまい具合に肩の力が抜けており、途中笑いを交えながらも、圧倒的なボーカルを届ける。バッキングをつけるKAZ のアコースティックギターも、このウッディな空間で聴くと素晴らしさが強調される。筆者も久々にKAZ のアコギプレイを聴き感動。ボサオのクリーンなトーンとスムーズなオーバードライブも、Tackey の歌声にジャストにハマっていた。そしてRyu の小気味良いパーカッションが楽曲をグイグイと引っ張り、躍動感を与える。そして素晴らしかったのが、Riko のリードボーカル。店のお客さんも対バンのメンバーもノックアウト、拍手が鳴り止まなかった。こうしてTackey & Friends のステージは、大絶賛のうちに終わったのであった。
いやマジで良かった!これぐらいユルーくリラックスしてるほうが、持ち味を存分に活かせるような。
当日配ったベイ中のチラシと併せ、Tackey & Friends の演奏は九十九里にもベイ中の存在を知らしめることができた。



左:圧倒的な歌唱力で九十九里にもその名を轟かせたTackey。
右:大絶賛だったRiko のボーカルと、軽快なパーカッションのRyu とのめおと競演。




ボサオ(左)とKAZ(右)の、幕張を代表する男前系ギターが彩りを添える。


お次の出番は「ありっぱ」。ここで本日最大のサプライズが起きる!「どーも〜、ありっぱで〜す!私たち、東金から来た姉妹でーす!」と女芸人ノリで登場した若い女性2人。ベイ中のオヤジ達は「かわいいなぁ」ぐらいにしか見ていなかったのだが、歌と演奏が始まるやいなや、ありっぱワールドにグイグイと惹き込まれ、会場は熱狂の渦に。マーティンのアコギを低く構えた姉の軽快なカッティング、妹はよく通る済んだ声で歌い、タンバリンでリズムを刻む。この姉妹ならではの息の合った歌と演奏が素晴らしい!
オリジナル楽曲も素晴らしく、初めて聴く曲なのになぜかみんなで大合唱したりタンバリンで参加したりと、見事に会場がひとつとなった。もちろんアンコールがかかり、一番キャッチーな“かえるCar !(曲名失念)”を全員で大合唱。楽曲と演奏・歌の良さ、人柄の良さ、そして可愛いさと、その場に居合わせたベイ中メンバーは、漏れなく彼女達のファンとなり、CD を買いに走ったのだった(笑)。いや〜、ありっぱはキュート&パワフルで凄い!既に「ありっぱを幕張に呼ぼう!」との声があちこちから上がっている。



左:素晴らしいステージだったありっぱのお二人。左がお姉さんで右が妹さん。
右:会場はありっぱワールドで超盛り上がり!その場にいた全員がファンに。


圧倒的な演奏のTackey & Friends、そして若い女性ユニット3 組の大トリを務めるのは、「Blue ColorUnion」。あれだけの盛り上りの後なので、ステージに上がるのもすっかりビビりモード。しかもシンガーのNacky は連日の徹夜仕事と当日も徹夜で昼過ぎまで働いており、意識モーロー状態。今回はベースとキーボードが不在なので、コード楽器はNacky が力まかせに掻きむしるアコギ1 本のみ。ステージMC で「アコギだけでステージに上がると、パンツ履かずに人前に出るみたい」と言ったように、普段はエレキギターやベースの爆音を奏でているので、アコースティックセットはごまかしが効かないのだ。しかしスギの叩くカホンとNacky のアコギカッティングによるリズムで、会場をノセていく。しかも今回は力強い味方、Sax サニーのアシスト付き。BCU とホーンは初共演だったが、テナーとソプラノを持ち替えながらのサニーのプレイは素晴らしく、BCU オリジナル曲が生まれ変わったような表情を見せる。慰安カーティスこと亀吉の渋いハープも、効果的にオーガニックな彩りを添える。正直、この楽器編成で大丈夫かいな?とも思ったが、何とか乗り切ることができた。そして最後にはスギがベースに持ち替え、ディスコ風のスラップを決めると、アコーステッィクだったはずのBCU が、やはり今回もグルーヴィ&ノリノリな演奏となったのだった。



左:素晴らしいフレーズでBCU オリジナル曲を生まれ変わらせたSax サニーの熱演。
右:亀ちゃん絶唱!ブルースハープも渋いぜ!



スギ(左)の熱いカホンとNacky(右)のシャープなアコギカッティングでリズムを引っ張る。


ところで、Sea Breeze オーナーであるナイちゃんこと小川さんの人柄が素晴らしく、ライブが終わってからベイ中仲間と意気投合。音楽という共通言語が、幕張と蓮沼という離れた地を繋げてくれた。そして、ベイ中仲間での再訪を誓ったのであった。



左:Sea Breeze オーナーのナイちゃんこと小川氏。歌も上手い!
右:誘拐犯ではない。キュートな「ありっぱ」に囲まれご満悦のTackey なのだ。


こうして、想像以上の楽しさと新たなる音楽仲間との絆を得て「オャジカルミステリーツアー」は終わりを遂げた。そこには参加した全員の笑顔・笑顔・笑顔。ちょっと遠いのがナンですが、また行こう!
ところで、ベイ中のみんなは素敵なありっぱのお姉さんと妹さん、脚線美の黒木さん、癒しの永野さんとで、どなたがお好みでしたか?皆さんホントにキュートだったよね!

シーブリーズHP http://kujukuri.net/sb/

FM 浦安HP http://www.fmu.co.jp/

ありっぱHP http://sousui.jp/~arippa/


2008/5/28 Nacky



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ベイタウン中年バンドとは・・・
2000年のベイタウンまつりのミニコンサートを皮切りに活動。豊かな街づくりも兼ねて、音楽仲間の拡大に努めている。

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