まず何がご当地かと考える前に先入観無しで聴いても、バツグンに良く出来ている曲だ。どんなに落ち込んでいても、聴いた瞬間に楽しくなってしまう。そんな雰囲気だ。イエスのジョン・アンダーソンを彷彿させるボーカルといい、「ベイ・フォート」と繰り返しのコーラスの部分といい、文句のつけようが無い。おそらく一回聴いただけで、メロディラインが頭の中に残ってしまうだろう。
そう、これだけ曲が氾濫する世の中で、きちんと記憶に残るメロディが作れるということだけでも凄いことなのだが、その曲を100パーセント以上の魅力に仕立てるアレンジの力もたいしたもんだ。このアルバムを作るのに当たっては、相当長い期間じっくり仕上げているだけある。とにかく軽い感じでサラリと聴いても、じっくり重厚なサウンドに聴き入っても本当の意味で鑑賞に堪える曲なのである。もちろん、この曲が入っているアルバム「カスガバール」の全曲が素晴らしい。1曲も捨て曲が無いのだ。
さて、なぜこの曲がご当地ものかといえば、もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれない。なにしろベイタウンにはフォートと名の付くマンションが2つもある。そのひとつには、このアルバムを制作したビーグル・ハットのメンバー・日名子正夫が住んでいる。即ち、幕張在住なのだ。
幕張にこんな素晴らしいアーティストが住んでいることを感謝しよう。彼は単にドラムを叩いてるだけではなく、このアルバムのコンポーザーとして重要な役割をしている。(因みに彼は、ベイタウン中年バンドのメンバーとしても活躍している。) |
|

「CASGABARL !」
演奏:Beagle Hat
定価:2000yen(税込み)
2004年○月○日発売 |
イエス、ビートルズ、クイーンをかけ合わせたサウンドというタスキに書いてあるとおり、70年代ロックファンには涙もの。しかも、テクニカル的には新鮮である。インディーズながらも驚異的なセールスのこのアルバム。デビット・ペイトンの参加で一気に世界に羽ばたくかも!! |
|
|