おかあさん。
ぼくは今、稲毛海岸の「せんげんそば」を食べに、こうしてやってきました。
おかあさんが言ってた「うまいそば」を食べにね。
たまに、こうして、この周辺のオイシイお店を食べ歩くのです。
ちょっと贅沢かもしれませんね。
今度は是非おかあさんも一緒にどうです?
そうそう、ギターも弾いてますけど、ぼくはドラマーなのです。
いや、おかあさんの言ってるのは俳優さんのことで、ドラマに出てるからドラマーってわけじゃないのですよ。ドラマーってのは、ドラムを叩く人なのです。そう、太鼓です。ちょっと違うけど。
話は逸れましたけど、仕事も一所懸命やってますし、バンド活動もやってます。
今度お聴かせしますよ。
恥ずかしいけど、バンド名は「ベイタウン中年バンド」っていいます。で、その中の「バッド・スメル・100cc」というユニットに参加してます。
ち、違います。「スルメ」じゃなくて、「スメル」です。そう、スルメは食べるスルメですけど、スメルは食べられません。え?どういう意味かって、臭いですね。「バッド」は「悪い」って意味ですから、そう、「悪い臭い」。かっこよく言えば「悪の香り」。決して「悪臭」と解釈しないでください。
あ、そうこうしているうちに「そば」が来ました。申し訳ないのですが、のびてしまうとマズくなってしまうので、食べさせていただきます。おかあさんが言ってたように、ぼくは食べることに人一倍自信があります。生きること、それは食べることと悟りました。それではおかあさん、また手紙書きます。
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